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ボイトレブログ

人に見せると言う事〜人に伝える事って?〜 ボーカル、俳優・声優コースのはなし

こんにちは!講師の三原です(^ ^)

気温も上がってきて、外に出るだけで汗をかきますね!

気温と共にテンションも上がる三原ですが、皆さんは体調崩さないように気をつけてくださいね!

 

さて、今日のブログは「人に見せる事」に焦点を当てていきたいと思います。

ライブや舞台など、ステージの活動をしていたり、動画配信や音声配信をしていたり、歌う時、演じる時に「想い、気持ちを伝えたい。」と、思っている方も多いと思います。

「どうすれば良いの?」と悩んでいて、ご相談いただく生徒さんもいらっしゃいますが、実はこれ、心配しなくて良い事なのです。

 

なぜなら、人間は「生まれながらに気持ちや想いを伝える能力を持っている。」ので、「伝える能力持っていない人」は存在しないのです。

「そんな事ない!」っと否定したくなる方は特に、この続きを読んでください。

 

まず、「人に伝える」とは何でしょうか?

人に気持ちを伝えたことで、相手が自分の思い通りに動いてくれる事?相手が欲しい言葉を言ってくれる事?

でもそれは本当に「伝えた」と、言うことでしょうか?

「洗脳」でも思い通りに人を動かせる事がありますし、恋愛感情や金銭的な事情など、自分の機嫌を良くするために欲しい言葉を言ってくれる時もあります。しかしそれは「本音」でしょうか?

学生の時、あなたは保護者の方から「勉強やりなさい!」「部屋の片付けをしなさい!」「家事の手伝いをしなさい!」など、言われて、素直に行動できましたか?

それらが大切な事はあなたも分かっていたはずですし、保護者の気持ちや意味はあなたに伝わったはず。しかし、それはあなたの心に響いて、行動に繋がったでしょうか?

仮に、歌や演技で「気持ちを絶対に伝えられる技法」があったとしても、それは保護者の言葉の様。お客さんからは拒否反応が出てしまいます。

気持ちは「伝えよう」と思って「伝わる」ものではないのです。

 

その上で、私が「生まれながらに伝える能力がある」と言うのは、人間は周囲に助けられなければ生きけず、常に何かを人に伝えながら生きているからです。

特に子供の時にはそうです。言葉がまだ話せないのに、「泣く」「笑う」「動く」など、で、「食事」や「排泄」「睡眠」「スキンシップ」など、欲しい物を周りに伝えようとするのです。

学校や職場でも、何を言われるでもないけど、相手から「喜び」「悲しみ」「怒り」「疲労」などを感じ取ったことはありませんか?

表情、声、体、雰囲気・・・。「気持ちを伝える」と言うのは人間がそこにいるだけで、自動的に行われているものなのです。

(ケロロ軍曹のドロロ兵長の様な人は、無意識的にそれを抑えてしまっているので、「抑えずに出す練習」が必要です。そういうトレーニングはあります。)

 

さて、それなら「何もしなくて良いのか?」と、言う話になってしまいますが、そうではありません。

2点、お伝えしたいと思います。

 

1:伝える事に邪魔となる要素を排除する

「伝える能力」は持っていたとしても、「伝わらない要素」があると、それが邪魔をして伝わらないことがあります。

「伝わらない要素」を挙げるとキリがなくなってしまいますが、例えば歌の場合・・・。

音程やリズムがズレてしまったり、滑舌が悪いと、リスナーはそればかりが気になってしまい、歌に集中することができなくなってしまいます。

また、暑かったり寒かったり、眠かったり、空腹だったり。楽しい環境を作れない場合にもそれらばかりが気になって歌を聞くことはできません。

したがって、A:しっかり練習する事。B:歌や舞台に集中できる環境を提供する事。が、結果的に「気持ちを伝える事」につながります。

 

2:自分が輝く事!

これはかなり大切なのですが、パフォーマンスの瞬間に自分が輝くことが大切です。

純粋に歌や演技を楽しんで、他の何も気にせず、集中している瞬間。人は誰しも輝きます。

輝くためには他人の評価を気にしてはいけません。他の誰かからの評価や影響を気にすると、輝きは瞬く間に失われます。

こう言う経験はありませんか?自宅や自室では、「自分すごい!」って思っていても、人前に出た瞬間に全くそのパフォーマンスが出ない事。

それは他人の目を気にしてしまって、自室パフォーマンスができていないからなのです。「他人の評価」という邪念は輝くパフォーマンスを陰らせてしまいます。

輝くのは歌っている瞬間、演じている瞬間だけで大丈夫。自分でそれを感じられなくても良い。(むしろ感じられない方が良いです。)

人は楽しそうな空間に入りたくなるもの。ステージで楽しそうに輝く姿に、人は惹かれるのです。

また、自信のなさも、輝きを失わせる原因になります。自信無いパフォーマンスは「自信ない。」の発信になるだけ。

サボっている自分は自分で分かってしまうので、自信を持てなくさせてしまいます。自信をつけるためにはしっかり練習していきましょう!

 

話は少し変わりますが、「見せる」という事は「見られる」事です。

人は「見せたい」ところだけ「見てくれる」訳ではありません。

恋愛ソングを歌うアーティストが不倫スキャンダルを起こしたり、ルールを破って好き勝手やっている人の歌や演劇を聴きたい、見たいと思いますか?

あなたはそういう人から「何かを自分に伝えて欲しい」って考えますか?

自分が「伝えたい」と思うのであれば、「何かを伝えて欲しい人」の生き方をしなければなりません。

悩み、苦しみ、涙・・・。それを感じた事のない人が、何かを人に伝える事は無理。

弱い自分を知っている人が、人に伝えるべき「心」を知っている人だと、私は考えています。

もし、あなたが苦しんでいたりしていても、それは「心」を知っている事なのだから、今の自分でも大丈夫なんですよ。

 

色々堅苦しくなってしまいましたが、一人で抱えないことが大切です。

分からないことや不安なことは周りの助けを借りて、少しずつ消化吸収していけば良いのです。

スクールでは想いに寄り添ってレッスンする様に心がけています!

ご相談ごとはお気軽に!

講師の三原でした!

 

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